かつて僕は、情報を統制してチームメンバーに目かくしをさせたり、クライアントの目眩ましをしてしまっていた。不透明な空間では、メンバーのモチベーションは下がる一方だった。
転じて生まれた、限界まで透明性を追求するというPRIME ORDERの流儀。
たとえばチームメンバーの失敗があれば、リアルタイムにクライアントに伝える。
クライアントから無茶を言われれば、そっくりそのままチームメンバーに伝える。
そこには虚飾はいっさいない。プロジェクトに立ち向かっているすべての人(クライアント+チームメンバー)にとって、それらは一つ一つ立ち向かうべきリアルな課題だ。隠したり目を背けずに全員がしっかりと向き合うからこそ、プロジェクトは成功に近づいていく。
これは本当に強い信念。
かつて心理的安全性って言葉がはやった時期があった。自分の立場を気にしてメンバーが自由に発言できないのは不健全だよね、というのが心理的安全性というテーマの趣旨。
PRIME ORDERは心理的安全性をとっても重視している。誰もが思ったことを発言できる空気が、全てのチームにある。
そうなるためにした工夫はたくさんあるけど、ひとつは、プロジェクトに関する情報(それはときに誰かの思惑、不安とか、深い部分のものも)へのアクセスを全員にオープンにしていること。偏った情報しか持っていなければ、偏った意見になってしまうから。
それと、いくら思ったことを自由に発言できるからと言って、やたらに人を攻撃するような発言が飛び交っていたら、僕はまたベランダに呼び出される日々に逆戻りだろう。そうならないように、場を和ませ、人に優しくて結束力の高いチーム作りをする、いわばバランサーとしての役割をする人がチームにいてほしい。それをやっているのがプロジェクトオーガナイザー。
透明な世界では、メンバー全員のモチベーションが上がり、オーナーシップが生まれるんだ。